STARS-821 ワタシ ヲ ステナイデ AI搭載ラブドールと同棲生活 小倉由菜

この作品は、ただのAIラブドールものではなく、人間とAIの境界が曖昧になっていく独特の世界観がめちゃくちゃ魅力的。

ユナ2号機の喋り方は確かにロボット風なんだけど、ところどころに見える人間らしさが逆にゾクッとくる。

「オカエリナサイマセ」を繰り返す場面なんて、少し切なくて、不思議と胸が締め付けられる。

人工筋肉を搭載していて、どんな体勢や動きにも対応できるという設定もAIだからこその説得力があってリアル。

ただのギミックではなく、主人公とユナの関係性が深まっていく過程に自然に絡んでくるのがいい。

そして何より、この作品のキモはユナの「私を捨てないで」という言葉の重さ。

AIのはずなのに、感情らしきものがある。

主人公も戸惑いつつ、どんどん彼女に惹かれていく。

視聴者としても、「ただのラブドールじゃなく、人として向き合ってしまいそうな気持ち」を味わわされる、不思議な没入感がある。

エロさだけじゃなく、ちょっとSF要素や恋愛感まで楽しめるストーリー性の高い作品になっていて、こういうタイプが好きな人には絶対刺さるはず。

普通のラブドール作品とはひと味違う面白さがある一本。